今も昔も、『ボケ』と同じように『お題』について人々は深く議論を交わしてきた。
「良いお題とは、どうやっても(ヘッドで合わせても、ボレーで決めても)点が入るセンタリングだ」
「お題の良し悪しは、ボケに課す制限の程度で決まる」
「お題を出すということは、人々に画材と風景を与えるようなものだ」
なるほどー、・・・さっぱりわからん!
そこで今一度、お題についてイロイロと考えてみよう。
オチは無いかもしれない、それでも構わずレッツゴー!
PHASE1.「お題とは何か」を考える
『お題』とは、「ある事象下で生まれた疑問」であり、
参加者に対し『ボケ』なる形の情報提示を求め、その疑問を解き明かしていく。
この仮説に従えば、「お題は疑問文の形をとる」。
・一般疑問 「はい・いいえ」で答えられるやつ
・特殊疑問 「誰が」・「何を」・「いつ」などを尋ねるやつ
・選択疑問 「(AとBの)どちらにするか」を尋ねるやつ
・付加疑問 「~ですよね?」と確認や同意を求めるやつ
・修辞疑問 「~だろうか、いやない(反語)」と疑問文を用いて自分の意見を示すやつ→形だけの疑問
疑問文の一覧を書き出してみた。すると、あることに気付く。
「大喜利のお題は、そのほとんどが特殊疑問文なのでは?」
Yes/NoやA/Bで答えるお題は単なる"アンケートPHP"だし・・・
お題で「深夜アニメって面白いですよね?」などと聞かれても困る。
仕方なく、これは無茶ぶりだと自分に言い聞かせてボケる羽目になる。
小結論A:一般的に連想される大喜利のお題は特殊疑問文である
→良いお題は特殊疑問文 悪いお題はそれ以外の疑問文
例):「携帯電話の新機能」→「携帯電話の新機能とは何?」→「何」を尋ねるWhat系特殊疑問文
PHASE2.さらにお題を細かく見てみる
今度は、実際に出題されたお題を見ていこう。
うーちゃんのオオギリストレーダーチャートを借りると、
画像お題、穴埋め、あるある、似た響き、理由お題、こんな~は~だ、こんな○○は□□だ、一言お題
などが、主なお題のバリエーションとして挙げられる。
それぞれ、どの特殊疑問文に当てはまるのか。多い順に載せる。
<What系>
画像お題、一言(セリフ)お題、穴埋め、あるある、こんな~は~だ(e.g. こんな学校は嫌だ)シリーズ
<Why系>
理由お題
<Who系>、<When系>、<Where系>
なし
あれっ?WhatとWhyだけで足りちゃう?
さらにサンプルデータを増やすため、
大喜利PHPログビュアー(ビューアやビューワじゃない所にこだわりを感じる)を用いて『お題ポイント5以上、投稿数40以下』を満たすお題を調べた。投稿数を制限したのは、参加者インフレ時にしばしば見られる「とりあえずクリックできるもの(お題P投票ボタン)はクリックしちゃえ現象」を回避するためである。
<Who系?>
GR155730 アンパンマンでボツになったキャラクターを教えてください
<When系?>
GR146089 田舎者って言っても限度があるだろ! と思った瞬間
GR155675 固 ←この記号はどういう時に使うんですか?
<Where系?>
見つからず
<How系?> 本来HowはWhatに内包されるため査定対象外だったが・・・
やはり見つからず
しかしこれらのお題、見た目こそWhoやWhenの形をとっているものの、
該当回のボケを見ると、WhatやWhy系の疑問文として解釈されているのではないか。
参加者は無意識に、お題を自分なりに書き換えているのだ。
「こんなアンパンマンのキャラクターはボツになる」
「『田舎者過ぎる!』と思った理由」、「こんなものが『固』だったらイヤだ」
小結論B:大喜利のお題はWhat系とWhy系に解釈できる
→良いお題はすぐにWhat、Why系だとわかる 悪いお題はそれ以外の特殊疑問文
PHASE3.予期されるボケから逆行してお題を評価する
大喜利に「正しい答え」なんて無いけれど、お題がある以上「望ましい答え」は存在する。
そこで、「お題が求めているボケとは何か」を探ることでお題の良し悪しを測れるのでは?

この四象限図はかつてQラジオで使ったものだが、当時のリスナーウケが壊滅的でお蔵入りになっていた。
「ボケは世界観の表現、つまり小説やマンガと同じ」という理論のもと、大喜利のボケを大まかに分類する。
A:日常的で小世界(小さな世界観)のボケ
→楽屋落ち(内輪ボケ)、あるあるネタ、マジレス
B:非日常的で小世界のボケ
→ダジャレ、言葉遊び、パロディ
C:日常的で大世界(大きな世界観)のボケ
→社会風刺、時事ネタ、差別(ブラックジョーク)
D:非日常的で大世界のボケ
→ファンタジー(擬人化含む)、シュルレアリスム(面雀、ふわボケ含む)
※:ふわボケは「意図的に文節を省くことで解釈を採点者に委ねる技法」
ここでシュールとシュルレアリスムの違いを論じると話がややこしくなるので割愛。
再び大喜利PHPログビュアーを引っ張りだして、ボケの分類法をお題に当てはめてみる。
GR141682 波平の最近の検索履歴ワード
→「磯野波平」という空想上のキャラ(非日常的)と、「検索履歴」なる極めて世俗的(日常的、小世界)な前提が合わさるWhat系お題
GR155677 百獣の王なのに戦うのをためらった理由
→「ライオン」(日常的)ではなく「百獣の王」と表現することで擬人化(非日常的)を果たしているWhy系お題
GR157577 バラエティ要素が加わった温泉旅館はこうなる
→「温泉旅館」は日常的だが、「バラエティ」では非日常的な展開を予期することも可能なWhat系お題
GR160320 あ、ここは無人島じゃないなと気づいた瞬間
→「無人島」は非日常的だが「~じゃない」と打ち消している形式WhenのWhy系お題
無理やりこじつけて評価すれば、いずれも「日常性」と「非日常性」が混在するお題であるため、
ボケに世界観の膨らみをもたせやすい。どの象限のボケでも受け入れる余地があるのだ。
小結論C:大喜利のお題要素には「日常性」と「非日常性」が存在する
→良いお題は両方の要素を備えている 悪いお題はいずれか一方に偏り、両方を受け入れる余地がない
というわけで結論!
大喜利における良質なお題とは、
「何か(What)」または「なぜか(Why)」を問うもので、それは
回答者が即座に判断することができる。
また
、「日常性(起こりうる)」と「非日常性(ありえない)」を示すワードが(暗に)組み込まれている。
それぞれのワードを入れると
縛りは2つとなり、1つだけ、あるいは3つ以上になると回答が難しくなる。
たとえば「"正義のヒーロー"が"コンビニ"で起こしたハプニング」だとか、
「"ドラえもん"が"居酒屋"で言いそうなこと」とか、「"映画館""ないない"」とか。
画像お題にしても、ツッコミどころ満載の面白画像でもなく、殺風景or抽象画といったものでもなく、
たとえば、「背景と被写体の雰囲気が一致しない画像」などが良お題になりうるのでは?
以上、駆け足で「お題」について調べてみた。思ったよりもシンプルな結論に落ち着いた・・・と思う。
(追記)
泥ロボさんが本記事をもとに、「流れ」なる外的要因にも着目したお題論を展開しています。
泥ロボ『さっきまで』 テストを兼ねろ!作戦
彼の指摘が示すとおり、「投稿数の増減」は無視できない要素だなぁ・・・
大喜利PHPは短時間で多くのお題と向き合うため、リアル大喜利にも似た「参加者の空気、場の流れ」が
他のネット大喜利サイトよりも切に伝わってくる、というのは一参加者として大いに頷けます。
貴重なご意見、ありがとうございました!いや~、楽しい!
今後もQブログでは叱咤、ご意見、ツッコミ等を大募集しています!
あなたのアイデアが回りまわって大喜利PHPコミュニティの活性化につながる!はず!
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